【1分書評】「PRE SUASION-プリ・スエージョン-」（ロバート・B. チャルディーニ）書評レビューまとめ
こんにちは。
asです。
「あなたは人助けができるタイプですか？」
こう質問されたとき、大抵の人は「YES」と言います。
ヒトは周りの人に良く見られたい生き物だからです。
しかし、ここで「YES」を言ってしまったら最後、
『寄付』をする確率が格段に上がってしまうでしょう。
なぜ寄付とは全く違う質問を答えることで、
『寄付』をすることに「YES」と言いやすくなるのか？
この理由を知らずにいると、知らない間に
あなたの行動は制限され、自分の意志だと思い込んだまま、
相手の意のままに操られてしまうことがあります。
このように「説得の前段階」によって人間がどう行動するかが決まる、
ということをわかりやすく解説している著書が、
今回ご紹介する「PRE SUASION-プリ・スエージョン-」です。
| PRE-SUASION -プリ・スエージョンー |
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以前ご紹介した「影響力の武器」の続編です。
（以前の記事は↓をご覧ください。）
影響力の武器では「6つの影響力の武器」が紹介されていましたが
続編ということで「第7の影響力の武器」が登場します。
それがタイトルにもある「プリ・スエージョン」、
意味は「下準備」です。
今回も『3つのポイント』で
わかりやすくお伝えしたいと思います！
それでは、どうぞ！
「PRE SUASION-プリ・スエージョン-」の３つのポイント
「PRE SUASION-プリ・スエージョン-」の３つのポイントはこちら、
- 人は注意を向けた対象を重要だと思う
- 人は注意を一つにしかできない
- 人の性格はひとつではない
ひとつずつ解説していきます。
人は注意を向けた対象を重要だと思う
人が注意を向けやすいものとはなんでしょうか？
たとえば、
- 自分の名前や誕生日と似ている
- 目立つ
- 危険を感じる
- 性的
こういったものには無条件に注意を向けてしまいます。
たとえば「テロで飛行機がハイジャックをされた」という事件がニュースになると、
海外旅行に行く数がガクッと減ります。
飛行機テロがニュースになることで、注意が向けられて
頭の中に「危険信号」が出ているわけです。
しかし冷静に考えてみれば、飛行機テロに遭う確率よりも、
その辺の道路で交通事故に遭う確率の方が格段に高いことには誰も気づきません。
飛行機に乗らないという「可能性の低い選択肢」を、
交通事故という「可能性の高い選択肢」より重要視してしまうんですね。
人は注意を一つにしかできない
人は注意を一つにしかできず、マルチタスクは瞬時に切り替えており、
切り替えには0.5秒の死角が生じ、その間は新たな情報を認識できない。
なぜ人が注意を向けたものを重要だと思うのか、
その理由がこの一文に書かれています。
ひとつのものに注意を払ってしまったら、
その他のことには注意することができなくなってしまいます。
注意を別のものに向けるには「エネルギー」が必要です。
ヒトの脳は無意識に「エネルギーの節約」を行っているので、
注意を払ったものから目を離すことは簡単ではありません。
こういった人間の特性を理解したうえで生活するのと、
理解しないで生活するのでは日常の意識が全く違いますよね？
「プリ・スエージョン」では人間特性を知り、
日常の罠をどう回避するかを示してくれているのです。
人の性格はひとつではない
人の性格は一つではなく、たくさんの性格の割合。
少しずつ全部もってるから、
一面的な質問されると当てはまってしまう。
これは「肯定的検証方略」と呼ばれ、占い師などが良く使います。
有名なところでいうと血液型占いもそうです。
血液型をでたらめにして伝えたとしても、
相手は「うん、自分のことだ」と思ってしまうんですね。
これを応用すると、たとえば
「新商品の無料サンプルを受け取るためにメールアドレスを登録してもらう」
とした場合に、メールアドレスを、より登録してもらえる質問がこれです。
「あなたは冒険心があるタイプですか？」
こう聞かれるとほとんどの人が「YES」を答えます。
そしてすぐに「新商品の無料お試し」のために
「メールアドレス」を登録してしまいます。
「私は新商品を試す冒険心のある人間だ」と
無意識に思わされているということです。
「PRE SUASION-プリ・スエージョン-」まとめ
「PRE SUASION-プリ・スエージョン-」の３つのポイントとして、
- 人は注意を向けた対象を重要だと思う
- 人は注意を一つにしかできない
- 人の性格はひとつではない
この3つについてお話してきました。
「影響力の武器」の続編ということで、
大いに期待はしていましたが、やはりものすごい名著でした。
私が一番心に響いた例にこんなのがありました。
ホラー映画を見た後は
人気の商品を選ぶ
「恐怖」は『人と同じ行動を起こしたい、人と繋がっていたい』
という行動を引き起こすのだそうです。
ホラー映画を見たあとに
何かを買うのはやめた方がよさそうですね(笑)
こんな風に日常的に人の行動を促す「プリ・スエージョン(下準備)」が
世の中にはたくさん潜んでします。
営業などのセールスをしている人はもちろん、
日常の罠を回避したいひとには、
是非一度読んでみることをオススメします！
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それでは、
最後まで読んでいただき
ありがとうございました！！
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